技（わざ）

　技について説明します。動画には13個の技がスペイン語の名称とともに出てきます。これら1つ1つの動きを技と言います。サルサは、技を複数つなげていけば、ある程度踊れているように見えると思います。もちろん、これまで説明してきた動きや姿勢やリズムも大事ですが、技を知らければ男性は怖くてリードすることができません。そのため、技も大事なサルサの要素です。一番下に動画のタイムテーブルがあります。

　女性は次の動きを予測しないで踊っています。してほしい動きを女性に伝える男性の技術が大事になります。女性の体の向きや立ち位置などについて、男性の手のテンションや体の向きや手の位置で女性に知らせています。

　女性に伝える技術の1つがプレパレーションです。日本語で予備動作といいます。技によってカウントが異なりますが、技が始まる4カウント前くらいに、最初の動きを女性に伝えるプレパレーションを男性はしております。つまり、プレパレーションを覚えることが男性に求められることになります。男性は、技ごとにプレパレーションの練習をしています。また、女性の動きを理解するのも大事です。男性の動きに対して、女性が本能的にどういう反応をするか理解しなくてはいけません。覚えることは男性の方が圧倒的に多く、踊れるまでの時間は男性の方が女性よりも3倍程度長くなります。

　サルサでは、技を予測しないことが女性に求められます。女性は、純粋な操り人形になるのが大事ですが、何度も見ていると男性の動きを覚えてしまいます。覚えると、女性はつい予測して動きがちです。そうなると、技を伝えるための男性の技術の習得にはなりません。男性の技術を育てるのは女性なのです。

タイムテーブル

Time 　スペイン語　 　読み

0:00 Arriba アリーバ

0:06 Exhíbala エクシーベラ

0:11 Dile que no ディレケノ

0:14 Guapea グアペア

0:16 Enchufla エンチューフラ

0:22 Enchufla doble エンチューフラ・ドレブ

0:30 Cubanito クバニート

0:44 Dos　 ドス

0:55 Vacílala バシーララ

1:00 Sombrero ソンブレロ

1:05 Sombrero con mambo ソンブレロ・コン・マンボ

1:13 Setenta セテンタ

1:21 Dile que sí ディレケ・シー

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